【NGG】規制事業+高利益率=安定成長の、ナショナルグリッド銘柄分析

太陽光発電事業で必要なキャッシュの見通しがたってきたので、高配当株の中で個人的にピカイチなナショナルグリッドを買い直しました!

これまで色々な企業のIRを読んできましたが、確実に株主に対して報いてくれる企業だと最も感じさせてくれたのがナショナルグリッドだと言っても過言ではありません。

今回は、主に事業面や経営面から、ナショナルグリッドの魅力を紹介していきたいと思います。

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企業概要

ナショナルグリッドは、イギリスとアメリカ北東部で送電事業やガス供給事業を中心に行っている企業です。元々はイギリスの国営企業(CEGB)で、1990年代に分社・独立しました。(実は、比較的歴史の新しい企業です。)

事業

主要な事業は全て規制事業

ナショナルグリッドの主要な事業は以下3種類です。全て規制事業であり、自由競争でないため安定した利益を得られる反面、法律により販売価格や販売量に制限が設けられています。

  • イギリス-送電事業
  • イギリス-ガス供給事業
  • アメリカ-規制事業

なお、その他事業としてLNGターミナル運営や国際送電網の運営等も行っています。

各事業からバランスよく利益を得ている

以下は、各事業の営業利益額が全体の何パーセントを占めるかの円グラフです。アメリカとイギリスの事業がそれぞれ約50%占めており、非常にバランスが良いです。

出典:National Grid-2017/18 Full Year Results

規制事業であるにも関わらず利益率が高い

主要な事業の売り上げ/営業利益/営業利益率は以下の通りです。規制事業というとあまり利益が出ないイメージがありますが、最も低いアメリカ-規制事業でも10%台後半、イギリス-ガス配給事業に至っては約45%もの営業利益率を誇ります!

出典:National Grid-2017/18 Full Year Results

同じ規制事業を行っている会社でも日本の電力会社は営業利益率10%未満です。えらい違いですね。

出典:東京電力-2017年度決算説明資料

出典:関西電力-2017年度決算説明資料

利益率が高い理由

利益率が高いのは、イギリスの送配電価格の規制方式(レベニューキャップ規制)によるところが大きいです。

レベニューキャップ規制とはインセンティブ規制の一種です。売上高に規制がかかる一方で、事業者の努力により削減出来た費用分はそのまま事業者の利益にして良い、つまり事業者に経費削減のインセンティブが働く仕組みということですね。

ナショナルグリッドの利益率の高さについては、以下の論文で詳しく分析されています。

海外の送電事業者の利益率に関する分析―英国のNational Gridの事例― 研究資料 Y17508
社会経済研究所 澤部 まどか 2018年3月

経営方針

投資効率を非常に重視している

送電事業やガス供給事業は、まず最初に多額の設備投資をして、それにより得た資産(電柱等々)を長期間運用して利益を得るビジネスモデルです。そのため、単年度の利益率(粗利益率(グロスマージン)/営業利益率/純利益率)はもちろん重要ですが、設備投資に対してどれだけリターンを得られるかという点が更に重要です。ナショナルグリッドのIR資料には各事業毎のリターンが詳しく記載されています。

例えば、以下はイギリス-ガス供給事業の情報です。イギリス-ガス供給事業は、2017年度の営業利益率が約45%と非常に高いという点は既に書きました。それに加えて、投資額に対するリターンは10%ということが分かります。(ガス供給施設を10年運用すれば投資額をペイできるイメージ)

出典:National Grid-2017/18 Full Year Results

株主還元を重視している

資産の成長と配当の両輪で株主価値を高めていくことを、IRサイトで宣言しています。

出典:National Grid-Investment Case

その言葉には偽りなく、長期に渡り資産の増加と増配を継続しています。総資産と配当(特別配当除く)をグラフにしたのが以下の図です。2009年に減配したのはリーマンショック直後(しかも微減)、資産が大きく減少した2017年は事業売却益を特別配当の形で株主に還元しています。

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