【インフラファンド】いちごグリーンインフラ投資法人を買ってはいけない理由

先日エネクス・インフラ投資法人が上場し、現在上場中のインフラファンドは6銘柄になりました。インフラファンドの投資対象の選択肢が増えるのはいいことですね!

個人的にはインフラファンドへの投資自体は全然お勧めで、複数のインフラファンドを保有していたりします。

最近は、インカムゲイン狙いの長期投資よりも、とにかく安値で仕込んで10%程度の値上がりを狙うスイングトレード的な投資の方が向いているのではないかと感じています。

結構値動きが激しい上、高値掴みさえしなければ値下がりしても損失は限定的ですので。

そんなインフラファンドへの投資ですが、いちごグリーンインフラ投資法人だけは購入しないことを非常に強くお勧めします。

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いちごグリーンインフラ投資法人は 、売上の割に減価償却費が異常に高い

インフラファンドの基本的な仕組みとして、スポンサーが建設した太陽光発電所を購入し、購入した太陽光発電所をオペレータに賃貸します。インフラファンド自身では太陽光発電所の運営を行わず、太陽発電所を運営するオペレータから賃料を得る形で収入を得ます。

※賃料収入の原資はオペレータが得た売電収入であり、賃料収入≒売電収入ではありますね。

インフラファンド自身は太陽光発電所を所有するのみであるため、損益計算上インフラファンドの費用として計上されるものの大部分は太陽光発電所の減価償却費です。

そして、いちごグリーンインフラ投資法人は、売上に対する減価償却費が他のインフラファンドに比べて異常に高いです。

※2019/2/18時点での最新の短期決信よりデータ取得

他のインフラファンドは賃料収入の40%程度が減価償却費なのに対して、いちごグリーンインフラ投資法人だけは60%程度を占めます。いちごグリーンインフラ投資法人だけ売上が激減したような、特殊事情もありません。

出典:いちごグリーンインフラ投資法人 – 2019年6月期(第4期)中間決算説明資料

インフラファンドは減価償却費を営業費用として計上しています。いちごグリーンインフラ投資法人は、減価償却費が相対的に高いことが原因で、他のインフラファンドに比べて各種利益率(営業利益率/経常利益率/純利益率)が20%程度低くなっています。

利益率が低い分、利益超過分配金(減価償却費から捻出)を常時多額にすることで高配当を維持していますね。

売上に対する減価償却費の割合が高いことが意味するのは?

インフラファンドの減価償却費は「太陽光発電所の総取得価格÷17(法定耐用年数)」とほぼ同義です。

※減価償却費の計上方法には、定率法(最初高額で年々減少)と定額法(毎年同額)があり、インフラファンドは定額法を採用しています。

賃料収入(売電収入)に対する減価償却費が相対的に高いということは、太陽光発電所の取得価格が相対的に高い=所有する太陽光発電所の利回りが低い ということです!

野立て太陽光発電でいうと、他のインフラファンドが表面利回り12%で購入した物件を所有しているところ、いちごグリーンインフラ投資法人だけ表面利回り8.5%で購入した物件を所有しているようなものですね。

具体的には、以下のようなイメージです。(あくまで例です)

<いちごグリーンインフラ投資法人以外

  • 年間売電収入:200万円
  • 減価償却費(定額法/17年償却):80万円
  • 設備価格:1360万円(80万円×17年)
  • 土地代:300万円

→表面利回り:200÷(1360+300)≒12%

<いちごグリーンインフラ投資法人>

  • 年間売電収入:200万円
  • 減価償却費(定額法/17年償却):120万円
  • 設備価格:2040万円(120万円×17年)
  • 土地代:300万円

→表面利回り:200÷(2040+300)≒8.5%

他のインフラファンドより圧倒的に利回りの低い発電所を所有していることを考慮すれば、いちごグリーンインフラ投資法人の投資口価格は他より割安であるのが自然な状態です。しかし、他のインフラファンドと比べてむしろ割高な価格で推移しています。

それでもいちごグリーンインフラ投資法人にわざわざ投資しますか…? (反語)

おまけ:インフラファンドが割高な金額で発電所を購入して、誰が得する?

いちごグリーンインフラ投資法人が割高な金額で発電所を取得して得したのは誰でしょうか?

スポンサーであるいちご株式会社です。

不動産の売却なんて定価が決まっているわけではないし、違法でも何でもないんでしょうが…インフラファンドを上場させて太陽光発電所を高値で売りつける、いちご株式会社がずるいように思うのは私だけ?

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