日本の上場インフラファンドを徹底比較!各インフラファンドの特徴は?

近年世界的に導入が進んでいる再生可能エネルギー。

日本で再生可能エネルギーに投資する方法には大きく分けて3種類あります。

  1. 自分で太陽光発電事業を起こす
  2. 太陽光発電事業者(一般企業)に投資する
  3. インフラファンドに投資する

今回、3.のインフラファンドについて詳細に解説していきます!

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インフラファンドの仕組み

所有する太陽光発電所をオペレータへ賃貸し、賃料収入を得る

インフラファンドは、スポンサー(通常、インフラファンドの出資元)が開発した太陽光発電所を購入します。

収入を得るためには太陽光発電所を運営して電力会社へ売電する必要がありますが、インフラファンドは自身で発電所の運用を行わず、オペレータ(運用会社:通常インフラファンドの関連企業)へ賃貸します。

オペレータが太陽光発電所を運営して収益を得て、それを原資にインフラファンドに賃料が支払われる仕組みです。

出典:日本取引所グループ

安定した収益を得ることが可能

太陽光発電所の運営で得られる収益額は、一言で言えば「発電量×売電価格」です。

売電価格は固定価格買取(FIT)制度で20年間売電価格が保証されており、発電量に影響する天候(日照量や気温)は統計データからおおよその予測ができます。太陽光発電は、空室リスクのない不動産投資とも言われますね。

とはいえ、極端に天候が悪くて発電量が予測よりも非常に少ない時もあります。(最近だと、2017年8月や2018年9月)そのような場合でも一定の収益を得られるような仕組みを、各インフラファンドは用意しています。

例:日照量に関わらず一定の「最低保証賃料」と日照量に応じて増額する「業績連動賃料」の二段構えにする

各インフラファンドの特徴

タカラレーベン・インフラ投資法人

国内上場第1号のインフラファンド

2016年6月に、日本で初めて上場したインフラファンドです。

上場から一定の年月が経過しているため、現在は値動きが安定しています。

他のインフラファンドの割高/割安を判断する際には、タカラレーベン・インフラ投資法人の分配金利回りを基準に考えると良いと思います。

発電施設は関東地方に集中

出典:タカラレーベン・インフラ投資法人 – 2018年5月期決算説明資料

太陽光発電所が関東地方の東側に集中しています。上場当初から関東地方に集中していた上に、新規の太陽光発電所も関東にあるものが多いためです。

関東地方の天候不順や地域災害による被害は大きいというデメリットがある反面、メンテナンスコストを抑えやすい可能性はあります。

利益超過分配金への依存度が小さい

分配金総額に占める利益超過分配金の割合が、他のインフラファンドは30~50%の中、タカラレーベン・インフラ投資法人のみ10%未満です!

利益超過金を除いたとしても分配金利回りが約5%もあり、一般的な電力株と同等かそれ以上の利回りですね。

いちごグリーンインフラ投資法人

分配金の総額は多いが、利益超過分配金に大きく依存

分配金の額はインフラファンドの中で最高ですが、分配金の大半は利益超過分配金です。

利益超過分配金に対する評価により、人によって好みが分かれそうですね。

私は、長期的に利益超過分配金に依存するのは好ましくないと考えているため、いちごグリーンインフラ投資法人を投資対象から除外しています。

分配金支払いは年1回

大半のインフラファンドは毎年2回に分けて分配金を支払うものの、いちごグリーンインフラ投資法人は分配金支払回数が年1回です。

6月末に保有していることが分配金受け取りの条件です。

発電施設が全国に広く分布

出典:いちごグリーンインフラ投資法人 – メガソーラーマップ

北は北海道から南は沖縄まで、全国に太陽光発電所が分布しています。北海道にやや多いものの、北海道の中でも東西南北に広く分散できていますね。

リスク分散の観点では非常に高評価です!

新規の太陽光発電所取得が少ない

2016年4月を最後に、2年以上新規の太陽光発電所取得がありません。

現時点で全国に太陽光発電所が分散しており、規模拡大よりも安定性を重視していると言えます。

日本再生可能エネルギーインフラ投資法人

中部地方に発電所が集中気味

出典:日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 – 2018年7月期決算説明資料

上場当初は全国に太陽光発電所が分散していましたが、現在は中部地方(特に三重県)に集中気味の状態です。

風力発電所の取得を計画中

スポンサー(親会社)のリニューアブル・ジャパンは太陽光発電以外の再生可能エネルギーも手がけています。

現在、日本再生可能エネルギーインフラ投資法人は、他のインフラファンドに先駆けて風力発電所の取得を計画しています。

太陽光発電の固定買取価格(FIT)制度はいつまでも続くものではないため、新規領域に参入すること自体は悪いことではありません。

とはいえ、風力発電所は太陽光発電所に比べて実績に乏しく、ややリスキーですね。

出典:日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 – 2018年7月期決算説明資料

カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人

発電規模が大きく、財務状況も良い

インフラファンドの中で唯一のパネル出力100MW超え、かつLTVが最小です!

スポンサー(親会社)が太陽光発電専業のメーカー兼ディベロッパー

カナディアン・ソーラーはカナダに本社を置く世界3位の太陽光発電メーカーであり、太陽光プロジェクトのディベロッパーでもあります。

川上から川下までカナディアン・ソーラーグループで賄う垂直統合モデルは、太陽光パネルメーカーがカナディアン・ソーラーに限定されるといったデメリットはあるものの、各種効率化の面でメリットは大きいです。

出典:カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 – 2018年6月期決算説明資料

太陽光発電所が九州地方に集中気味

出典:カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 – 2018年6月期決算説明資料

上場当初は九州地方に一極集中だったのが、九州地方以外の太陽光発電所が増えてきてバランス良くなってきました。

スポンサーが現在開発中の太陽光発電所も全国に分散しており、今後さらに分散が進むと考えられます。

東京インフラ・エネルギー投資法人

上場して間もない

2018/9/27に上場したばかりのインフラファンドで、2019年以降、本格的に分配金支払いが始まるところです。

発電所が北関東~東北地方の東寄りに集中

※上場時の目論見書より

北関東~東北地方の東部に集中しており、タカラレーベン・インフラ投資法人と類似しています。今後の太陽光発電所取得でどう変化していくかに注目です。

スポンサー(親会社)は太陽光パネルメーカーだが、メガソーラー事業では自社製を使用していない

東京インフラ・エネルギー投資法人には複数のスポンサー/サポート会社が存在し、メインスポンサーはアドバンテックです。

※上場時の目論見書より

親会社であるアドバンテックは太陽光パネルを販売しているものの、製造業者としては零細企業もいいところです。

性能が低かったりコストが高かったりする太陽光パネルを使用されると非常に困りますが、メガソーラーではREC Peak Energy製(欧州で高シェア)とJinko Solar製(世界トップシェア)を使用しており、その点は安心です。

エネクス・インフラ投資法人

上場してまもない

2019年2月13日に上場したばかりで、最も最近上場したインフラファンドです。

発電所が茨城県に集中

保有している発電所(5基)のロケーションは、東日本(関東地方)と西日本(中国地方、九州地方)に分散されています。

ただし、パネル出力換算で言うと茨城県の発電所が全体の80%以上を占めており、実質的には茨城県一極集中状態です。

他のインフラファンドよりも風力発電や水力発電への注力度が高い

エネクス・インフラ投資法人のスポンサーは伊藤忠エネクスです。伊藤忠エネクスは伊藤忠商事のグループ企業で、太陽光以外(火力/水力/風力)の 発電所運営も行っている電力事業者です。

エネクス・インフラ投資法人は、現在でこそ保有しているのは太陽光発電所のみですが、今後は風力発電所や水力発電所の取得も積極的に進める方針です。

出典:エネクス・インフラ投資法人 – スポンサー・グループによる強力なパイプライン・サポート

分配金支払が年1回

いちごグリーンインフラ投資法人と同様に、エネクス・インフラ投資法人も分配金支払回数が年1回です。

11月末に保有していることが分配金受け取りの条件です。

コメント

  1. […] 引用元:ところぐ。 […]

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