アメリカの新車販売台数は既に天井か?

 

最近、貿易戦争関連のニュースで株価が上がったり下がったり…大分荒れていますね。アメリカも中国もメンツを潰されまいとして、なかなか妥協できなさそうな雰囲気。

中国は「敢然と反撃」-トランプ大統領が追加関税検討指示で舌戦激化
トランプ米大統領が5日、米通商代表部(USTR)に新たに中国からの輸入品1000億ドル(約10兆7000億円)を対象とした追加関税を検討するよう指示したことを受け、中国商務省は「最後までいかなる代価も惜しまずに」米国の保護主義に反撃すると宣言した。米中間の舌戦が激しさを増している。

そんなニュースの陰に隠れているものの、個人的に気になっているがアメリカの新車販売台数です。

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アメリカの新車販売台数は好調をキープ

新車販売台数のチャートを見ると、2009年を底にして急回復しています。

2015年秋から横ばいではあるものの、リーマンショック前と同水準をキープしており、非常に好調だといえるでしょう。アメリカの各種経済指標が良いのとも合致します。

出典:https://fred.stlouisfed.org/series/TOTALSA

乗用車向けに限定すると違う景色が見えてくる

しかし、乗用車向けに限ると2015年をピークにして徐々に減少傾向に突入しています。

出典:https://www.marklines.com/ja/statistics/flash_sales/salesfig_usa_2018

赤線が前年同月比(%)、黒太線が前年同月比±0%のラインですが、2015年10月を最後にずっと前年同月比マイナスです。少し前までの某I〇Mの売り上げみたいですね。

【IBM】IT業界の人間が読み解くIBMのFY2017 Q4決算!今後の展望は?
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現在は、乗用車の販売台数低下を軽トラック(スポーツ用多目的車(SUV)等も含む)の販売台数増加がカバーしているから全体としてヨコヨコの推移になっているというわけです。軽トラックの販売台数が好調なのは、単に経済が好調だからというわけではなさそうです。

この成長に、中古車価格の高騰が重要な役割を演じたことを認識したい。金融危機は中古車の供給源であるリース販売を縮小させた。供給不足に陥った中古車価格が急騰し、担保価値を引き上げてきた。そこへ、低金利、原油安が続いた結果、維持コストが低下したライトトラック市場の急成長がもたらされた。これが、新車市場成長の好循環を生んだ。

出典:米国の新車販売で苦戦する日本の自動車 想定以上の悪循環、細心の注意が必要な局面に

経済指標で見るとアメリカ経済は絶好調だが…

昨今のアメリカの雇用状況は非常に良好です。トランプが貿易戦争を(主に中国に)吹っかけているせいで先行きは不透明ですが、今年も数回利上げされることは間違いないでしょう。

3月の失業率は4.1%と、6カ月連続で横ばいとなった。これは、FRBが長期的に持続可能で、物価上昇ペースを加速させない完全雇用の水準と考える4.2〜4.8%をやや下回る水準だ。

出典:ウォールストリートジャーナル

その一方で、新車販売台数のデータを見る限り、アメリカの一般市民が賃金上昇等による景気拡大の恩恵を十分に受けているのか疑問です。

今の状態で「関税によるコスト高&利上げ」のダブルパンチを食らい、果たして一般市民の生活は大丈夫なのか…

 

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