【HMY】極めて割安な金鉱株!ハーモニー・ゴールド・マイニング銘柄分析その②

前回の続きで、ハーモニー・ゴールド・マイニングのファンダメンタルズ分析をしていきましょう。

【HMY】極めて割安な金鉱株!ハーモニー・ゴールド・マイニング銘柄分析その①
最近、金の価格が謎の上昇を見せています。 金価格の上昇と共に株価上昇が見込める銘柄の代表的なものに、金鉱株があ...

出典:Annual Report Suite 2017 – Financial report 2017

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全体の利益率推移


FY2013~FY2015まで赤字だったのがFY2016に黒字転換しました。赤字に伴い無配に転落していたものの、FY2017から配当を再開しています。

注目したいのは、FY2016年まで設備投資費を絞る傾向にあったのがFY2017に大きく(金額ベースで24.4億ランド→38.9億ランド)増加していることです。ゴルプ(パプワニューギニア)にある鉱山開発に伴う費用だと思われます。

ゴルプの鉱山開発はFY2018も続くため、設備投資費はFY2017と同等かそれ以上になるものと予想できます。一方でゴルプの鉱山からの採掘が本格化するのはFY2019以降であり、FY2018の決算には期待できませんね・・・

AISC(All In Sustaining Costs)

AISCは全体的に低下傾向だが、人件費に依存

FY2015は金価格とAISCがほぼ同額となり採掘しても全く利益が出ない状態でしたが、FY2016以降で持ち直しました。AISCは年々低下傾向であり、950ドルまでAISCを下げるのを目標にしています。

AISCがFY2016→FY2017で上昇してしまっていますが、人員増加(→人件費増加)によるものと思われます。パプワニューギニア(PNG)での人員増加はゴルプの鉱山関連で間違いないものの、南アフリカ(SA)での人員増加は理由がよく分かりませんでした。一過性のものかもしれませんが、継続して調査したいと思います。

他の企業よりAISCが高い

少し古いものの、S&Pのレポートに大手企業のAISCがリスト化されています。堂々のワースト1位(笑)。現状、コスト競争力は他の企業より低いと見て間違いないです。

Gold-mining costs are falling| S&P Global Market Intelligence
Insights into the latest developments on AISC (all-in sustaining cost) reduction by gold mining companies. Download the free report.

財務状況

ほぼ無借金経営


※左側がFY2017、右側がFY2016

負債が非常に少ないのが目に付きます。Non-current liabilities(固定負債)の内訳に、Provision for environmental rehabilitation(環境修復の提供用途)やProvision for silicosis settlement(珪肺症の和解用途)が計上されているのが面白いです。

D/Eレシオは約0.073と驚異的な低さを誇ります。しかも、有利子負債のほとんどは短期負債です。堅実経営ですね。

キャッシュ創出能力は十分


営業キャッシュフロー・マージンは約20%と比較的高く、設備投資に伴うキャッシュの支出を賄えています。Interest paid(利息の支払い)がほぼ0なのが大きいですね。

今後、金価格下落等で一時的に業績が悪化したとしても配当を続けるだけの十分な余力はあると判断しています。ハーモニー・ゴールド・マイニングの配当利回りは約3.5%です。

総評

金価格の上昇に乗る形での短期売買であれば、他の企業にしたほうがよい

ゴルプの鉱山に対する先行投資により利益が圧迫されるため、当面は短期売買に向かないです。AISCが低く、負債も少なめなGorldcorp(ティッカー:GG)あたりにしておくのが無難かなと。

金価格が上昇するか買収されるまで、じっくり保有するなら検討の価値あり

すでに見てきた通り、ほぼ無借金経営かつキャッシュフローも良好と、倒産リスクはきわめて低いです。また、配当利回りも現時点で3.5%と悪くないです。

私は、「有事の金鉱株」として配当をGetしながら2019年以降まで長期保有する価値はあると判断しました。
まぁ、PBRが0.35と格安で、どこかの企業に買収されて終わるかもしれませんけどね。

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