高配当すぎて投資を躊躇する、DirexionザックスMLP高配当インデックスETF(ZMLP)分析!その①

Direxion ザックス MLP 高配当ETF(ティッカー:ZMLP)というETFをご存知でしょうか?

2018/8/18現在、分配金利回りは驚きの10%です。

分配金利回り10%・・・ある程度投資をかじったことのある人なら、「ざわ・・・ざわ・・・」となりますよね(笑)

「高利回り=高リスク」という原則から言うと、超ハイリスクな投資になります。

そんなZMLP、実は海外の上場インフラファンドであるMLP(マスター・リミテッドパートナー・シップ)で構成されたETFです。

私は、現在低リスクな投資として日本のインフラファンドに投資しており、常々海外のインフラファンドにも投資したいと考えていました。

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どう考えても低リスクな投資だとは思えませんが…分配金利回り10パーセントに釣られて少額買うべきでしょうか?

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MLP(マスター・リミテッドパートナー・シップ)とは

エネルギー関連事業版のREIT

MLPとは、エネルギー関連事業を収益源とする共同投資事業形態です。

総収入の90%以上を天然資源の探査・採掘・精製・運搬・備蓄等から得ることがMLPの成立要件で、要件を満たすと法人税が免除されます。

不動産の賃料収入を収益源とするREITと仕組みは同じですね。

出典:三菱UFJ国際投信 – ジェネラル・パートナー(GP)と リミテッド・パートナー(LP)

出典:三井住友トラスト・アセットマネジメント – REIT(リート)とは

パイプライン事業を行うMLPが多い

エネルギー関連事業の中でも、収入が安定しているパイプライン事業を主とするMLPが多いです。

パイプラインによる輸送は顧客と長期契約を結ぶため、短期的な景気の変動等の影響を受けにくいとされています。

出典:野村アセットマネジメント – 米国エネルギー革命関連ファンド

パイプライン事業が主要な事業という点では、キンダーモルガン(ティッカー:KMI)やエンブリッジ(ティッカー:ENB)が近いですね。

安定した利回りを得られる投資(だった)

2014年頃までは、安定した利回りを得られる投資として注目を集めていました。

以下のチャートは2014年6月時点のものですが、「S&P500より高い指数上昇率」「REITより高利回り」と素晴らしい投資対象のように見えます。

出典:三井住友トラスト・アセットマネジメント – 米国MLP市場動向について(2014年6月末現在)

原油価格暴落後、釣られたかのようにMLP価格も暴落

2014年後半~2016年初頭に原油価格が暴落したのに少し遅れて、MLPも一斉に暴落しました。

以下はWTI原油先物とMLPインデックス指数のチャートで、どちらもジェットコースターばりの急降下を見せています。

出典:investing.com – 原油先物 WTI 概要

出典:Bloomberg – JPモルガン アレリアンMLP指数ETN

とはいえ、理論上は、長期契約を結んでいるパイプライン事業にはほとんど影響がないはずなんです…

「これだ」という明確な原因は分かりませんでしたが、いくつか可能性を列挙します。

  • 景気悪化に敏感に反応する(投資家が一斉に資金を引き揚げやすい)
  • シェール革命を期待した過剰な設備投資による投資効率悪化
  • 原油価格安による、MLPの取引先の倒産リスク上昇

ZMLPとは

ETF概要

ザックスMLP指数というインデックスに連動するETFです。

アメリカに多数存在するMLP全体のインデックスではなく、高利回りを期待できる25銘柄を選定したものというところがポイントでしょうか。

S&P500指数を上回る利回りって、とんでもなく強気ですね…

ザックス MLP指数は、ザックス独自の手法によって選定された25銘柄のマスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)で構成されています。同指数は、S&P500指数やその他の基準となるベンチマーク指数をリスク調整後ベースで上回る利回りを実現する見込みのあるMLP群を選定することを目的としています。

Direxion ザックス MLP 高配当ETF – SBI証券より引用

過去の値動き

ZMLPも、ご多分に漏れず2015~16年に暴落しました。

16年を底として株価はヨコヨコの動きをしています。

分配金支払い実績

以下はZMLPの過去の配当金支払い実績です。(ソースはSBI証券)

2015年後半から分配金額が大きく減少し始め、2016年以降は年間1.6ドルの分配金で落ち着いています。

今後、さらに分配金額が減少すると投資対象として厳しいですね。

ZMLPを構成する主要なMLPの業績について次回詳しく見ていきたいと思います。

経費率

経費率は年0.65%と決して安くはありません。

一般の投資家がMLPに直接投資できると考えると理不尽な高さではないかなぁという感じです。

関連記事です。

2018年8月時点での構成率上位銘柄の業績をチェックしてみました。

高配当すぎて投資を躊躇する、DirexionザックスMLP高配当インデックスETF(ZMLP)分析!その②

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