【名著】ファストフード業界へ投資する前に必読の、「ファストフードが世界を食いつくす」

私の趣味の一つは読書で、特にノンフィクション物を読むのが好きです。

前回紹介したインターナショナル・フレーバー&フレグランスも、5年以上前に読んだ「ファストフードが世界を食いつくす」という1冊のノンフィクション本に書かれてました。

私の持っている本は、何度も読んだせいでボロボロ気味…

マクドナルドをはじめとするファストフード業界に、投資している/投資したいと考えている方は多いのではないでしょうか。

本書は2001年発行(文庫版は2013年発行)の古い本ではありますが、そういった方々に是非読んでみてほしい、非常にお勧めの本です。

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本書の概要

アメリカで誕生し、今や世界中に広まっているファストフード。

人種や老若男女問わず、様々な人が毎日ファストフード店に足を運んでいますが、ファストフードを購入する際に、「その商品が生産される過程」や、「ファストフードにより私たちの生活がどのような影響を受けたか」を意識することはまずありません。

本書は、ジャーナリストである著者がファストフード業界(特にハンバーガー関連)に関係する様々な人々に対して広範かつ綿密な取材を行い、普段意識することのないファストフード業界の裏側にスポットを当てています。

本書で扱っている領域の例

ファストフードとマーケティング

ファストフード業界はマーケティングに非常に力を入れており、特に子供向けのマーケティングには定評があります。

今年も、マクドナルドとディズニーが提携を結んだというニュースが報じられていました。

McDonald's reunites with Disney on Happy Meals after more than a decade apart
After revamping its Happy Meals, McDonald's will rekindle its partnership with Disney after more than a decade.

本書では、如何にしてファストフード業界が子供を顧客として取り込もうとしているかについて詳しく論じています。

ファストフードと効率化

ファストフード業界は、調理の簡略化等を通じて効率化を追及し、均一な商品を安く大量に提供しています。

出典:日本マクドナルド – バーガーメニュー

もちろん、効率化それ自体は悪いことではありません。

しかし、効率化を追求するあまり、ファストフード業界で働く人々が低賃金労働党の各種不利益を被っています。

本書では、ファストフード業界で働く人々を取り巻く環境について詳しく論じています。

ファストフードと生産者

ファストフード事業者は、牛肉/鶏肉/ジャガイモといった原材料を、とにかく安く大量に仕入れる必要があります。

ファストフード事業者の台頭により、これらの原材料の生産者は「ファストフード事業者に商品を納入する大企業」と「大企業に商品を供給する契約農家(いわば下請け)」に二極化してしまいました。

大企業の例:タイソン・フーズ(TSN)、ラム・ウェストン(LW)

本書では、大企業側と契約農家側の双方の立場から、生産者の置かれている状況について詳しく論じています。

ファストフードと食の安全

日本でも、時折食中毒のニュースが流れていますね。

私自身、10歳の誕生日にロタウィルスの食中毒にかかり、2週間入院したことがありましたが…あれは苦しかったです。

アメリカの食肉が、不衛生な肥育場や食肉加工場でO-157をはじめとする細菌に汚染されるリスクを抱えているにもかかわらず、それがなかなか改善されない点について本書では詳しく論じています。

物語としても面白い

本書が取り扱っているテーマは非常に固いものの、純粋に物語として楽しむこともできます。

イメージとしては、ジャレド・ダイアモンド氏(「銃・病原菌・鉄」で有名)の本に近いですすね。

ジャレド・ダイアモンド氏の本が好きな方は、この本も好きになるんじゃないかと思います!

 

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